気象データの先にある「電力の脱炭素」を実装する。
エンジニアが「予測」のその先にある“事業”へ踏み込む理由
株式会社JERA Cross/大西 様
前職の気象会社で、電力会社向けのサービス開発に携わっていた大西さん。「情報提供」という立場から、より深く電力業界の「実行」に関わりたいという想いを抱き、JERA Crossへの転職を決意されました。転職の経緯から、現在の業務、そしてスタートアップならではの柔軟な働き方について、環境ビジネスキャリアの吉田がお話を伺いました。
株式会社JERA Cross(JERAグループ)
事業: 脱炭素コンサルティング事業、24/7カーボンフリー電力供給事業、コーポレートPPA事業、電力需給管理事業 など
大西様のご経歴
ご経歴: 民間気象会社にて、電力需給予測システムやデータ基盤の開発に従事し、技術と事業の両面から市場ニーズを反映したサービス開発を牽引。
転職理由:「予測の提供」に留まらず、より事業運営の核心に近い場所での「脱炭素の実装」に興味関心を持ったため。
現職:脱炭素の計画だけでなく実装まで携われる環境だと感じ、株式会社JERA Crossへ転職。
担当エージェント:環境ビジネスキャリア・吉田

「気象データの提供」で終わる自分を変えたかった。
JERA Crossで見つけた、エンジニアが“事業のど真ん中”に立つ実感
吉田(環境ビジネスキャリア): 今日はありがとうございます。大西さんが前職の気象会社から、今のJERA Crossへと進もうと考えた、その「きっかけ」のところから改めて伺えますか?
大西(JERA Cross): そうですね……もともと、ずっと電力の分野に携わり続けたいという思いは変わらず持っていました。前職の気象会社でも、電力向けのサービス開発をしていて、気象情報を通じて「電力の脱炭素化」や「需給運用の安定」を支援することにやりがいは感じていたんです。
ただ、どうしても気象会社という立場だと、電力に関わるといっても「気象に紐づく範囲」に限定されてしまう。自分のキャリアを考えたときに、もっと電力業界のど真ん中というか、「電力」という場所にしっかりと軸足を置いてキャリアを築いていきたいと思ったのが、最初のきっかけですね。
吉田: なるほど。支援する立場から、より事業の当事者へ、という変化ですね。数ある会社の中で、JERA Crossのどこに一番惹かれたんでしょう?
大西: 一番は、「コンサルティング」と「電力供給」という2つの軸を一気通貫でやっているところです。
これまでは「情報を出す立場」に留まっていたのが、JERA Crossの事業なら、その情報を使って戦略を立て、実行まで携われるという点が、自分のチャレンジしたいことと、ピタッと一致した感覚がありました。
「100点より、まずは60点」──スタートアップのスピード感と、
JERAという巨大な基盤
吉田: JERAという日本最大の発電母体がありながら、JERA Cross自体は立ち上がったばかりの「スタートアップ」という特殊な環境ですよね。実際に入ってみて、そのあたりはどう感じていますか?
大西: まさに「いいとこ取り」だな、と感じます。JERAグループの強固な基盤がありつつ、脱炭素という非常に難しい課題に対して、本当にスピード感を持って新しいことにどんどんチャレンジしていける。
実際、入社してみて驚いたのは、経営会議がすぐその辺で行われていて、メンバーも気軽に参加できたり情報がオープンだったりすることです。代表や役員との距離がとにかく近いです。
吉田: 具体的に「スタートアップらしいな」と感じるエピソードはありますか?
大西:「ゼロイチを作る」ような話がとにかく多いです。会社としても「どんどん挑戦してみよう」という雰囲気があります。
「最初から100点を目指さなくても、まずは60点を目指して、そこから全員の力でブラッシュアップしていこう」というスタンスです。この感覚は、自分にとって非常に心地いいですね。
吉田: 面接のときも、いわゆる「テンプレの質問」みたいなのはなかったと聞きました。
大西: そうなんです(笑)。面接っぽさが本当になくて。お互いを理解する場として「なんでも聞いてください」というスタンスでした。
私の「何をしたいか」という話に対しても、「それならJERA Crossではこういうことができるからマッチしてるかもね」と一緒に考えてくれました。「測られている」感じではなく「仲間としてどう一緒にやっていくか」を考える場でしたね。

お客様一人ひとりに向き合う「テーラーメイド」の分析業務
吉田:実務では具体的にどんな分析や開発をされていらっしゃいますか。
大西: メインは、お客様に電力供給を行う際のシミュレーション業務です。JERA Crossの特徴として、お客様ごとに『テーラーメイド』でソリューションを作るというのがあります。
拠点によって電気の使われ方は全然違いますし、「どのくらい再エネを導入したいか」という目標もお客様によってバラバラです。その前提条件を踏まえて、「このお客様にとって一番最適なプランは何か」をシミュレーションし、分析して提案しています。
吉田: 一つひとつ型がなく、一から分析していくのは大変じゃないですか?
大西: もちろん共通のツールも活用しますが、前提条件が変わるので毎回新しい発見があります。前職で培ったプログラミングやクラウド環境での構築スキル、データ基盤の知識は、そのまま活かせています。ただ、扱うデータの種類が増えましたね。
発電所のデータや電力取引市場のデータなど、より多角的なデータを見て、「いつ、いくらで、どのくらい売るか」という先まで関われるのが面白いです。

自分の「ふわふわした思い」を言語化してくれたエージェントの存在
吉田: 今回「環境ビジネスキャリア」を通じて転職活動をされた感想も伺えますか?
大西: 最初にお話ししたときは、正直、私自身も「電力業界にどういう仕事があるのか」をあまり分かっていなかったです。携わりたいという思いはあっても、具体的に何をしたいのかが若干ふわっとしていました。
そこを吉田さんとのコミュニケーションを通じて、自分のやりたいことを「言語化」するお手伝いをいただいたのは、本当にありがたかったです。
吉田: ご自身の専門性が高いからこそ、どこに身を置くのがベストかは慎重になりますよね。
大西: 吉田さんのメッセージや電話などの連絡が、いい意味で「フランク」で話しやすかったのも大きいです。どんどん求人を押し付けてくるのではなく、私の話をじっくり聞いて「こういうのはどうですか?」と向き合ってくれました。
あの時、一緒に整理していただいたからこそ、今の納得感があるんだと思います。

ITエンジニアが「エネルギー業界」に挑む醍醐味
吉田: ITエンジニアやSEの方で、エネルギー業界に強い思いを持っている方はまだ少ないのが現状です。大西さんだからこそ伝えられる、この業界の面白さはどこにありますか?
大西: 電力は直接目に見えないからこそ、データとして捉えるしかありません。しかし、そのデータ基盤や見える化の仕組みは、エンジニア目線では改善余地が多いです。
あらゆる地点の発電データを繋ぎ込み、価値ある形に構築していく、そこを自ら作っていく楽しさは、エンジニアにとって間違いなく大きな魅力です。生活インフラを支える社会貢献性と、未開の地を切り拓く面白さの両方を味わえる場所だと思います。
吉田: 最後に、今後どのような方と一緒に働きたいか、大西様の想いを教えてください。
大西: やはり、電力の脱炭素化という「目的」に思いがある方と一緒に仕事がしたいです。プログラミングができる、特定のスキルがある、ということはあくまで「手段」です。
スキルを磨くこと自体が目的になるのではなく、その力を「脱炭素の実装」や「お客様への価値提供」のためにどう使うか、そうした視点を持っている方であれば、JERA Crossの環境を存分に楽しめるはずです。同じ方向を向いて、一緒に業界を盛り上げていける仲間を待っています。

左:環境ビジネスキャリア・吉田 右:株式会社JERA Cross・大西 様


